ベトナム社会主義共和国のビジネスビザについて解説します。
※2022年5月よりビジネスビザの招聘状の取得代行を再開しました。
※2022年5月現在、各国大使館のみで取得可能です。アライバルビザは利用不可。
ビジネスビザ(DN Visa)の概要
ビジネスビザ(別名:業務ビザ、商用ビザ)(通称DN:Doanh Nghiep)とは、ベトナムに商談、視察、カンファレンス出席など出張目的で入国するためのビザです。
本ビザは招聘状(インビテーション・レター)とセットになっており、現地法人からの公式な招聘無、取得ができないルールです。一方で、観光ビザ(DL)は観光目的で入国し14泊以上滞在する場合に必要なビザです。
ビジネス目的のビザではあるものの、あくまで視察、会議、商談などに止まり、現地での就労ビザ(LD)や労働許可証(ワークパミット)ではありません。本ビザでの就労は不可能ですので注意して下さい。※不法就労に該当
雇用先が決まっていて就労目的で入国する場合も、このビジネスビザで入国し現地で切り替えます。
ビジネスビザのサンプル
ビジネスビザはビザ券面右上のカテゴリーがDNとなっています。

ビジネスビザの見本
✍️ビジネスビザの券面の解説
- Category(ký hiệu):ビザのカテゴリー。DNがビジネスビザの意味。
- No(Số ):ビザの番号
- Valid from(Có Giá Trị Từ Ngày):ビザの有効期限
- Good for single (Sử Dưng Một)/ Multiple Entry(/Mhiều Lần): 入国制限。シングルかマルチか。
ビジネスビザの有効期間
ビジネスビザの有効期間は1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月・1年があります。それぞれシングルエントリーとマルチエントリーの2種類があります。しかし、2018年8月頃より6ヶ月、12ヶ月の長期ビザの取得が難しくなり、現在は一般出張者は1ヶ月、3ヶ月のみです。
12ヶ月以上の長期ビザをご希望の場合はお問い合わせ下さい。
ビジネスビザを取得すべき人
ベトナムへ視察、会議、商談、カンファレンス参加など出張目的で入国する人がビジネスビザを取得します。観光ビザでの入国でも可能ですがオフィシャルな業務ビザを取得します。
ビジネスビザの購入費用
ビジネスビザの料金は招聘状取得費とビザ発給費から構成されます。
ベトナムの空港取得と日本の大使館取得とそれぞれ価格が異なります。この価格はビザの発給手数料のみで、招聘状は別途取得します。招聘状は渡航者個人または派遣元の所属企業が代理で取得します。2022年現在、入国管理局提示のビジネスビザの招聘状料金は頻繁に変わります。
ビザ種別 | アライバルビザ専用 | 大使館・領事館専用 |
1ヶ月シングル | ASK | +α |
1ヶ月マルチ | ASK | +α |
3ヶ月シングル | ASK | +α |
3ヶ月マルチ | ASK | +α |
ビザ種別 | 空港アライバルビザ | 在日本ベトナム大使館 |
1ヶ月シングル | 25USD | 4,500JPY |
1ヶ月マルチ | 50USD | 8,000JPY |
3ヶ月シングル | 25USD | 5,500JPY |
3ヶ月マルチ | 50USD | 11,500JPY |
6ヶ月マルチ | 95USD | 17,500JPY |
1年マルチ | 135USD | 22,500JPY |
ビジネスビザ取得の必要書
以下の書類が必要です。招聘状は事前に現地法人もしくは出張者がビザ代行会社に依頼して取得します。ビザ申込用紙は大使館、空港のビザカウンターなど各所に設置されています。また、顔写真(日本の証明写真)を1枚貼ります。
🏢身元保証会社の招聘状発行の必要書類
- 在ベトナム法人の登記簿、投資ライセンス(公証済みコピー)
- 在ベトナム法人の登記社印、代表者サインの登録書(公証済みコピー)
- N2フォーム
- ビザ申請者のパスポート写真
👤出張者のビザ申請の必要書類
- パスポート *有効期限6ヶ月
- 顔写真(4×6センチ・背景白)
- 招聘状 *要事前取得
- ビザ申請費用(現金)
- 申請書(大使館用ビザ申込用・アライバルビザ申込用)

アライバルビザ申請書、招聘状、パスポートの3点
ビジネスビザの取得方法
❶在ベトナム法人から招聘状を取得する
前提として、業務ビザの取得には現地法人からの許可番号が記載されたインビテーション・レターが必須です。自社関連会社、訪問先企業や招聘状代行会社などが申請者の身元を保証するスポンサーとなります。大使館・領事館とアライバルビザとでは、招聘状の形式が異なるので要注意です。
✍️招聘状の発行日数の目安
- 現地の一般企業経由:7〜10営業日
- 専門の代行会社経由:5〜8営業日
- ベトナムビザ大辞典経由:即日〜翌日

アライバルビザ招聘状の見本
❷-1:🏢日本・各国のベトナム大使館・領事館でビザを申請
渡航前に日本にあるベトナム大使館・領事館でビザの取得が可能です。観光ビザの場合は許可番号が必要ない一方で、ビジネスビザを申請する場合は許可番号が記載された招聘状が必須です。領事館申請の場合、各種ビザは即日発給されないので注意が必要です。
🏢ビザが取得できる日本のベトナム大使館・総領事館
❷-2:✈️空路入国時に現地空港でアライバルビザを申請
ベトナム現地で空港到着時ビザ(アライバルビザ)の取得が可能です。アライバルの場合は、観光ビザ・ビジネスビザの双方で許可番号が記載された招聘状が必要です。
✈️アライバルビザが取得可能なベトナムの空港
❷-3:🚌陸路入国時に国境でアライバルビザを申請
カンボジアや中国などの隣国から陸路経由でベトナムに入国する場合、国境でアライバルビザの取得(購入)が可能です。空路と異なり、陸路の場合は観光ビザ・ビジネスビザの双方で招聘状原本が必要な為、実質的に再入国する方が対象となります。
🚍アライバルビザが取得可能なベトナムの国境
- タイニン省 モクバイ国境(カンボジアのバベット国境と対向)
- ラオカイ省(中国の河口ヤオ族自治県と対向)
- ラオバオ町(ラオスのデーンサワン国境と対向)
- ほか数カ所
❸ビザの発給
最終日にビザはパスポートに貼ってある状態で発給されます。
ビジネスビザの更新方法
方法1 : 第三国に出国し、再入国時に新たに再取得(更新では無い)
既存のビジネスビザを更新・延長をせずに新規取得します。招聘状を取得し第三国から再入国の際にアライバルビザを申請可能です。一般的には手続きの煩雑さや費用のコスト面から新たに取得し直すケースが多いです。
方法2 : ベトナム国内で更新・延長
ビジネスビザの国内での新規更新は不可能です。一方で、延長は時期・場所によって出来たり出来なかったりするので、都度確認が必要です。国内でのビザを延長は新規取得に比べて割高です。
注意点
- 2015年の出入国管理法改正により入国後のビザ目的変更ができなくなりました。ですので、国内でビジネスビザ(DN)から就労ビザ(LD)への切り替えはできません。
- ベトナム国内でビジネスビザから労働許可書を取得して、そのままレジデンスカードへ切り替えて出国なくベトナムに継続滞在が可能です。
取得代行の申し込み
2022年5月よりベトナムビザの招聘状取得代行サービスを再開いたしました。2022年現在、ビジネスビザの招聘状取得代行は非常に難しくなり、ほとんどのビザ代行業者は代行業務を行っておりませんが、ベトナムビザ大辞典では可能です。5月現在、各種招聘状発行に時間がかかります。ビジネスビザは5-7営業日かかります。
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