ベトナム社会主義共和国の査証(ビザ)免除国制度について解説します。
ベトナムビザ免除制度の概要
ベトナムに空路・陸路から入国する場合、特定の国のパスポート保持者は、条件を満たせば最大30日間ビザなし(無査証)入国が認められています。日本のパスポート保持者は15日間(14泊15日)のビザ免除に該当します。
一方で、次のリストに該当しない国のパスポート保持者は、必ずビザを取得する必要があります。例えば、日本在住の中国籍の永住権保持者であってもビザ免除はありません。
観光目的で入国する場合にのみ適用される制度であり、観光ビザ(DL)の購入が免除されます。しかし、同制度を使った30日以内の再入国(通称30日ルール)、および商用目的で入国する場合はビザ免除は適用されず、ビジネスビザ(業務ビザ・DN)の取得が必須となっています。
ビザが免除される条件
以下の全てを同時に満たしている場合、観光ビザが免除されます。
- 渡航者の国籍がビザ免除対象国であること
- 滞在が観光目的で14泊15日以内であること
- パスポートの有効期限が6ヶ月以上あること
- 30日ルールに該当しないこと(前回、査証免除制度を使ってノービザで入国した後、一度第三国に出国し30日以内にベトナムに再入国)
- 第三国への出国チケットを持っていること(片道切符での入国は不可)
一方で、上記の条件を満たしてない場合はビザの購入が義務づけられます。ビザが無いと現地空港の入国審査で入国拒否になるケースがありますので、注意が必要です。
ベトナムビザ免除国リスト
30日間のビザ免除
以下の国は、ベトナム入国後30日(29泊30日)以内であれば、ビザなしで入国・滞在することが可能です。国際規定によりパスポートの残存期間は6ヶ月以上と定められています。
- 🇱🇦ラオス(Lao)
- 🇰🇭カンボジア(Cambodia)
- 🇹🇭タイ(Thailand)
- 🇲🇾マレーシア(Malaysia)
- 🇮🇩インドネシア(Indonesia)
- 🇸🇬シンガポール(Singapore)
21日間のビザ免除
以下の国は、ベトナム入国後21日(20泊21日)以内であれば、ビザなしで入国・滞在することが可能です。国際規定によりパスポートの残存期間は6ヶ月以上と定められています。
- 🇵🇭フィリピン(Philippines)
15日間のビザ免除
日本を含む以下の国は、ベトナム入国後15日(14泊15日)以内であれば、ビザなしで入国・滞在することが可能です。国際規定によりパスポートの残存期間は6ヶ月以上と定められています。
- 🇯🇵日本(Japan)
- 🇰🇷韓国(South Korea)
- 🇸🇪スウェーデン(Sweden)
- 🇳🇴ノルウェー(Norway)
- 🇩🇰デンマーク(Danmark)
- 🇫🇮フィンランド(Finland)
- 🇷🇺ロシア(Russia)
- 🇬🇧イギリス(England)
- 🇫🇷フランス(France)
- 🇩🇪ドイツ(Germany)
- 🇪🇸スペイン(Spain)
- 🇮🇹イタリア(Italiana)
14日間のビザ免除
以下の国は、ベトナム入国後14日(13泊14日)以内であれば、ビザなしで入国・滞在することが可能です。国際規定によりパスポートの残存期間は6ヶ月以上と定められています。
- 🇧🇳ブルネイ・ダルサラーム(Brunei Darussalam)
- 🇲🇲ミャンマー(Myanmar)
以上、ベトナム政府指定の査証免除国について解説しました。